あいからわずのノリ。
VSスライムデッキ(前編)
ベンディー・スライム レベル5 水属性 水族・効果
攻撃力500 守備力0
このカードは通常召喚できず、あなたの場の「スライム」と名のつくモンスターをすべてゲームから除外することで、手札から特殊召喚することができる。
このカードは、モンスターの攻撃対象とならない。
このカードは、相手プレイヤーに直接攻撃できる。
攻撃を受けず、攻撃を止められない、まさに変幻自在のスライム、ベンディースライムの前に追い詰められたミラ。
このまま、あのモンスターたちを倒さなければ、毎ターンライフが1500ポイント削られていく!
ミラ「わたしのターン・・ドロー!」
ドローカード:グレイブ・スクワーマー
(わたしの場に伏せてあるつり天井は、まだ使えない・・G・コザッキーの効果により、わたしのライフが危ないし・・。)
ミラ「わたしは、手札より魔法カード、闇の護封剣を発動!」
闇の護封剣:永続魔法カード
このカードの発動時に相手フィールド上に存在する全てのモンスターを裏側守備表示にする。
また、このカードがフィールド上に存在する限り、相手フィールド上モンスターは表示形式を変更する事ができない。
2回目の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを破壊する。
観客席から、どよめきがあがる。
攻撃力400のコザッキーを主力にしながらも、互角以上の戦いを繰り広げているミラへの驚きだった。
観客席の一角では、新入生の一人、結城麻衣が少なからず興奮していた。
結城「す、すごい・・あの女の子、スライムモンスターを完全に封じてるよ!」
??「ああ。豊富な効果の種類のカードをそろえているようだな・・。いわゆる、臨機応変型のデッキだ。」
彼女の後ろに座っていた男が、隣の席に降りてくる。
結城「え・・?」
神楽「おっと、自己紹介がまだだったな。おれは、新入生がこのあと入る寮の一つの寮長、神楽剣、3年生だ。」
結城「は、はぁ・・結城麻衣です。よろしくお願いします。」
神楽「きっと、あの娘も君と同様、おれの寮に入ることになるだろうな・・。」
結城「まだ、あの子、デュエルに勝ってすらいないのに・・。もう寮の話ですか?」
結城がそう問うと、神楽はニヤっと笑った。
神楽「かけてもいいぜ。あの女の子、ミラっていったっけ? は絶対勝つ。」
ミラ「わたしのこの魔法カードの効果で、あなたのスライムはすべて裏守備表示に変更される!」
来夢「裏守備にすることで、攻撃対象とならない効果を封じるとはな・・。」
ミラ「わたしは、コザッキー3体でベンディー・スライムを攻撃!魔界言語の渦!」
コザッキー3体の攻撃が、来夢のベンディー・スライムを消滅させる。
ミラ「さらに、G・コザッキーの攻撃!」
ヒューマノイド・スライム レベル4 水属性 水族
攻撃力800 守備力2000
人間の形をしたスライム。人間の遺伝子が組み込まれている。
来夢の裏守備モンスターは、マリクも使っていた通常モンスターだった。
ミラ「これで、あなたを守る壁はなくなったわ!わたしはモンスター1体を伏せ、ターンを終了する・・」
来夢「おおっと・・そうはいかないぜ、伏せカード発動!スライム・リバイバル!」
スライム・リバイバル:通常罠カード
1000ポイントライフを払う。
このターン中に破壊された攻撃力500以下の「スライム」と名のつくモンスターを可能な限り、墓地から特殊召喚する。
来夢:6000→5000
場の地面から、水分が浮遊し始め、三体のスライムの形をとった。
ミラ「倒したばっかりのベンディー・スライムが・・すべて復活した・・!?」
来夢「さて、おれのターン・・ドロー。」
ドローカード:我が身を盾に
(あの伏せカード・・彼女のコザッキーを守るカードだろうが・・我が身を盾に、で破壊効果は防ぐことができる。)
来夢「ベンディー・スライム3体の攻撃!対象はコザッキー!」
ミラ「くっ・・!(さっきは使わなかったけど、このまま攻撃を通すわけにはいかない!)伏せカードのつり天井を発動!」
ミラの手が、デュエルディスクのカードを起動させる。
場のモンスターを全滅させんと、空中から、巨大な針の天井が落ちてくる。
来夢「あまい、わが身を盾にを発動!」
つり天井:通常罠カード
全フィールド上にモンスターが4体以上存在する場合に発動する事ができる。表側表示のモンスターを全て破壊する。
我が身を盾に:速攻魔法カード
相手が「フィールド上のモンスターを破壊する効果」を持つカードを発動した時、1500ライフポイントを払う事でその発動を無効にし破壊する。
ライフコストにより、つり天井が消滅。
さらに、三体のコザッキーがすべて倒されたことで、G・コザッキーは制御不能となり、爆発四散する。
ミラはその余波を受け、ダメージを食らった。
来夢:5000→3500
ミラ:4500→1700
来夢「追い詰められたな。」
ミラ「やるわね・・・。」
来夢「魔法カード、グレイブ・スライムを発動。」
グレイブ・スライム:通常魔法カード
場の「スライム」と名のつくモンスター1体を生贄に捧げる。
墓地の魔法カード1枚を手札に加える。
来夢「おれは、ベンディー・スライム1体を墓地に送り、墓地の我が身を盾にを手札に加え、セット、ターンエンドだ。」(手札:0)
(このターンで何とかしないと・・まずい・・)
ミラ「わたしのターン・・ドロー!」
ドローしたカードを見て、にやりとミラは笑った。
ミラ「わたしは、魔法罠をさらに1枚セット!さらに、デーモン・ソルジャーを召喚!ターンエンド!」
来夢「おれのターン・・ドロー。」
デーモン・ソルジャー レベル4 闇属性 悪魔族
攻撃力1900 守備力1500
デーモンの中でも精鋭だけ集められた部隊に所属する戦闘のエキスパート。与えられた任務を確実にこなす事で有名。
一呼吸を整える来夢。
(やつは何かを引いた・・だが、おれの手札に我が身を盾にがあることをやつは知っている・・あれは単なるブラフか・・?)
(攻撃してきなさいよ・・)
(えーい・・ままよ!攻撃を止めることはできない!)
来夢「ベンディー・スライムでダイレクトアタック!攻撃だ!」
ミラ「ふふ・・・今、攻撃っていったわよね?」
有名なせりふを放つミラ。
来夢「なに・・・!?」
ミラ「伏せカードを発動するわ・・マジックアーム・シールド!」
来夢「ばかな・・!!!!」
ミラ「これで、攻撃対象とならないモンスターを戦闘で破壊することができるわ!」
マジックアーム・シールド:通常罠カード
自分フィールド上にモンスターが存在し、相手が攻撃を宣言した時に発動する事ができる。
相手フィールド上の攻撃モンスター以外の表側表示モンスター1体のコントロールを得て、そのモンスターに攻撃を受けさせる。
バトルフェイズ終了時そのモンスターは相手のコントロールに戻る。
デーモン・ソルジャーの持っていた盾が機械製のものに変わり、マジックアームが射出される。
つかまってしまったスライムが、もう1体のスライムと衝突し、両者はそのままどろりと溶けて消え去ってしまった。
ミラ「確かに、ベンディー・スライムは攻撃対象にならず、ダイレクトアタックができる点では、超強力な戦闘要員かもしれない。でも、その軌道を変えてしまえば、ただのモンスターと変わらない!」
来夢「同士討ちをさせただとぉ・・!?」
ミラ「スライムデッキ、破れたり!残念だったわね!」
来夢「ぐぅ!ターンエンドだ。」
(この女・・おれの場のモンスターがなくなったことで・・おれのスピリット・バリアも発動しない・・!さっきのターンで手札を使いすぎたか・・)
ミラ「わたしのターン・・ドロー!」
ドローカード:融合
ミラ「わたしは、デーモン・ソルジャーでダイレクトアタック!」
来夢「ぐっ!」
来夢:3500→1600
ミラ「ターンエンドよ!」
来夢「おれのターン・・ドロー!」
ドローカード:スライム・キング
来夢「ふっ・・ざんねんだが、このデュエル、おれの勝ちだ!」
ミラ「・・!?」
来夢「墓地のスライムをすべてゲームから除外し、手札より、スライム・キングを特殊召喚する!」
地下に眠るスライムがすべて結合し、一体の巨大なスライムへと成長する。
スライム・キング レベル5 水属性 水族・効果
攻撃力0 守備力0
このカードは通常召喚できない。
墓地の「スライム」と名のつくモンスターをすべてゲームから除外することで手札から特殊召喚できる。
このカードのレベル・攻守は、ゲームから除外されている「スライム」と名のつくモンスターの数につき、それぞれ1・500ポイントだけアップする。
このカードが破壊されたとき、ゲームから除外されている、「スライム」と名のつくモンスターを2体墓地に戻すことで、そのターンの終了時にこのカードをフィールドに特殊召喚する。
スライム・キング:攻撃力0 レベル5→スライム・キング:攻守3500 レベル12
ミラ「攻撃力・・・3500!!!」
来夢「スライム・キングの攻撃!デーモン・ソルジャーを飲み込め!リキッド・ウェーブ!」
ずばばばばばばば!水の流れがデーモン・ソルジャーを押し流す。
ミラ:1700→100
来夢「ターンエンドだ・・これで逆転だな!」
ミラ「わたしのターン・・ドロー!」
ドローカード:思い出のブランコ
(これは・・あとは、あのカードさえ引ければ・・)
ミラ「わたしは、ターンを終了するわ!」
来夢「ついに打つ手なしか・・おれのターン・・ドロー!さて、スライム・キングの攻撃力をさらにあげるカードを引いたぜ・・装備魔法、スライム・バッシャーを発動!」
スライム・バッシャー:装備魔法カード
手札を1枚捨てて発動。「スライム」と名のつくモンスターにのみ装備可能。
攻守が1000ポイントアップ。
装備モンスターが相手モンスター1体を戦闘で破壊したとき、その攻撃力分だけのダメージを相手に与える。
スライム・キング:攻撃力3500→4500
来夢「この装備魔法の効果で、装備モンスターは戦闘で破壊するたびに、相手にそのモンスターの攻撃力分のダメージを与える!モンスターを攻撃だ!」
ミラ「残念だけど、わたしの伏せモンスターはこいつよ!」
グレイブ・スクワーマー レベル1 闇属性 悪魔族・効果
攻撃力0 守備力0
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、フィールド上のカード1枚を破壊する。
ミラ:100→100
ミラ「さらに、その効果により、スライム・マスターを破壊!(わが身を盾にを手札から捨てた今、この効果は有効!)」
スライム・マスターが粉砕される。
来夢「この瞬間、スライム・マスターの効果を発動。ゲームから除外されているスライムを2体墓地へ戻すことができる!」
ミラ「なんですって・・!?」
来夢「そして、スライムは再び蘇るのだ!」
スライム・マスター:攻撃力3500→2500
(再生能力を持つなんて・・なんて厄介なモンスター・・!)
ミラ「わたしのラストターン・・ドローッ!」
ドローカードを見て、今までの笑顔の中でも一番極悪な笑みを浮かべるミラ。
ミラ「わたしの勝ちよ・・!」
来夢「何・・!?」
ミラ「わたしは、魔法カード、思い出のブランコを発動!」
思い出のブランコ:通常魔法カード
自分の墓地に存在する通常モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターはこのターンのエンドフェイズ時に破壊される。
ミラ「この効果により、よみがえれ!コザッキー!」
コザッキー レベル1 闇属性 悪魔族
攻撃力400 守備力400
魔界言語の研究に全てを捧げているモーレツ悪魔。働きすぎで精神が崩壊している。
再び、超下級モンスターが姿を現した。
来夢「いったい何の真似だ!?そんな雑魚モンスターで、スライム・キングが倒せるとでも思っているのか!?」
ミラ「いい加減、雑魚呼ばわりはやめたら? その雑魚とやらで、あなたの切り札が倒されるんだから。」
来夢「なにぃ?」
ミラ「装備魔法、下剋上の首飾り、発動!」
下剋上の首飾り:装備魔法カード
通常モンスターにのみ装備可能。
装備モンスターよりレベルの高いモンスターと戦闘をする場合、装備モンスターの攻撃力はレベル差×500ポイントアップする。
このカードが墓地に送られた時、このカードをデッキの一番上に戻す事ができる。
来夢「まさか・・・!」
ミラ「終わりよ・・コザッキーの攻撃!魔界言語の渦!」
コザッキー:攻撃力400→5900
首飾りの効果を受け、攻撃力がオベリスクをも凌駕したコザッキー。
その巨人級の一撃が、スライム・キングを粉砕し、そのまま来夢を吹き飛ばした。
来夢「ぐああああああああああああああああ!」
来夢:1600→0
次回予告:イノセント・デビル
ついに入学したミラたち。
ミラは、結城とルームメイトとなり、寮の掃除を始める。
しかし、そのとき捨ててしまったあるアイテムをめぐり、ある人物とのデュエルが始まる!

